
- 仕事が忙しすぎて辛い。
- 成長が感じられなくてつまらない。
- 給料が低くて生活が厳しい。
といった理由で公務員からの転職を検討しているものの、自分の市場価値に自信を持てない人もいるのではないでしょうか。転職活動をしたのに就職先が決まらないことへの不安、給料ダウンのリスクを考えると、なかなか行動に起こせないですよね。
しかし、本当に公務員の市場価値は低いのでしょうか?私の転職活動の結果は以下のとおりです。
- 関東某県庁に勤めて10年、2023年5月に転職活動を開始
- 書類選考通過率30%。5社と面接し4社から内定、1社は最終面接を辞退
- 2023年8月からITコンサルタントへ転職(給料は現職よりアップ)
一般的に市場価値と言われる「専門スキル」なんてものはありませんでしたが、面接では全戦全勝。
実際に転職活動をしてみると、どの企業も重要視していたのは「スキル」ではなく「経験」だったんです。
そこで本記事では、転職で勝てる公務員の特徴、なぜ公務員の市場価値はなぜ低いと言われているのか?どうすれば価値を高められるのか?まず何から始めればいいのか?について解説します。
この記事を読めば、公務員の市場価値や、自分には何が向いていてどのように市場価値を高めればいいのかが分かるようになります。
転職のために市場価値を高めたい人はぜひ最後までご覧ください。
公務員は市場価値が低いから転職できない?は半分正解

公務員は事務職だから専門性が養われず市場価値が低い、と言われます。
この言葉は半分正解で半分不正解です。
専門的なスキルや知識はあくまでも市場価値の一部でしかなく、人間性やこれまでの経験も大切な要素だからです。それに、今の会社の社長の受け売りですが、スキルや知識は何歳からでも習得できます。
実際、私はITコンサルタントへ転職しましたが、ITに関する知識はほぼゼロ。わたし自身の人当たりの良さや、県庁での豊富な経験を採用担当に評価していただきました。
今の自分が企業にどう貢献できるか、今の自分になくとも将来性はどうか。これが市場価値です。公務員には専門性がないからと言って、市場価値が低いというわけではないのでご安心ください。
公務員の市場価値が低い理由は「民間企業が求めるスキルが身につかないから」

公務員の市場価値は専門性(スキル)と人間性だと説明しました。とはいえ、スキルが市場価値の構成要素の一部であることは事実です。
そして、公務員は民間企業のニーズ(需要)を満たすスキルが身に付きづらいため、市場価値は低くなりやすいと言えるでしょう。なぜ公務員は、民間から求められるスキルが身につかないのか、その理由は大きく次の3つのとおりです。
- 公務員はバックオフィス業務がメインだから
- 公務員は数年で異動になり広く浅い人材になるから
- 公務員は個人の能力が求められていないから
1つずつ解説していきます。
理由①バックオフィス業務がメイン
公務員の仕事の多くは、誰でもできる仕事なのでスキルが身につきづらいです。
特に、一般事務系の職員の業務はバックオフィスと呼ばれる、経理・会計・総務・庶務などの後方支援系の業務がメインです。特別な知識や資格は必要ありません。
実際、私は40〜50代の先輩職員から、仕事を引き継いだことが何度もあります。その逆も然りで、新規採用職員に仕事を引き継いだことも少なくありません。
つまり、公務員の仕事は経験年数が関係なく誰でもできる事務仕事、ということです。
そんな仕事をずーっと続けるわけですから、市場価値のあるスキルなんて身につくわけないですよね。
理由②数年で異動になるから広く浅い人材になる
公務員は、数年で必ず異動になるためその分野の知識が深まらず、広く浅い人材になりがちです。結果、スキルも身につかず中途半端になりやすいでしょう。
実際、役所のHPの組織図などを見ると、驚くほど幅広い部署に分かれています。しかし、数年単位で行われる異動では、これまでの経験と全く関係のない部署に移ることが大半…。
作業服を着て毎日のように外出していたのに、次の年には毎日パソコンにかじり付いてひたすら事務作業をするなんてことも。
1つの業務(ジャンル)を突き詰めづらく、かつ、前の部署で得た知識や経験を活かしづらいので、なかなか専門性が高まりません。
理由③個人の能力が求められていない
公務員は個人の能力・資質が必要とされていないため、成長の機会が少なくスキルも身につきづらいです。というのも、公務員の仕事は誰でもできるし、年齢によって一律で昇格・昇給する「年功序列制度」が採用されています。
年功序列制度の下では、いくら頑張って成果を上げても、給料に大きく反映されません。仕事ができなかったり、やる気がなかったりする職員がいても、全員一律の給料をもらい一律に給料が上がっていきます。
年功序列制度は、職員を平らに並べて画一化している制度とも言えるでしょう。
そもそもとして雇用側が職員の能力を求めていないので、スキルなんて身につくわけがないですよね。
公務員のネガティブイメージも市場価値の低さに関係している

公務員の市場価値の低さは、スキルが身につかないことだけが理由ではありません。
「公務員は民間企業に転職しても使えなさそう」というネガティブイメージも大きく関係しています。なぜ、ネガティブなイメージを持たれているのか、それは、
- 公務員は競争心がなさそう
- 公務員は杓子定規で融通効かなそう
- 公務員の仕事はラクそう・暇そう
と認識されているからだと考えられます。1つずつ解説していきます。
公務員は競争心がなさそう
公務員は民間企業と比べても「成長しよう、稼ごう、出世しよう、同僚より評価されよう」といった競争心や向上心が低いと言われています。
なぜなら、公務員と民間企業では、根本的な目的が大きく異なるからです。公務員は非営利で、公共の利益増進ため、奉仕の精神で業務に当たります。
反対に民間企業の目的は営利です。サービス提供と対価といった、ギブアンドテイクの関係になります。
また、公務員は年功序列。全員一律で給料が上がっていくのに対し、民間企業は成果主義のため、給料も自分次第です。
このように、公務員はそもそもとして競争や成長の機会が少ない業界なので、ネガティブなイメージを持たれやすいのでしょう。
公務員は杓子定規で融通きかなそう
公務員は杓子定規に物事を考え、お堅く融通が効かないと思われがちです。いわゆる「お役所仕事」というやつですね。
これは、公務員の性質上しょうがない部分もあります。というのも、県民等と相対する業務(許認可・補助金・税金等)は、法令等に基づいているものがほとんどですし、全体の奉仕者として、誰かに肩入れしてはいけません。
画一的な対応をせざるを得ないケースもあるため、融通が効かないなどと、ネガティブに捉えられてしまうのでしょう。
公務員の仕事はラクそう・暇そう
公務員の仕事はラクそう、毎日定時で帰って有給も全部消化していそう。と思っている人も少なくはないでしょう。
確かに、公務員の業務は部署や業務によっても忙しさにバラつきがあるため、ラクな場合もあります。業務内容も基本的にはバックオフィス業務なので、ラクな面しか見ていないと、

事務仕事なんだから忙しいわけないでしょ?
みたいなことを思われてしまいます。
しかし実際には、正月やGWも休めないような、極端に忙しい部署も少なくありません。詳しくはこちらの記事でも解説しています。
公務員から民間企業への転職は難しくないけど給料は下がるかもしれない

公務員の市場価値が低い理由について解説してきましたが、「やっぱり民間企業に転職するのは難しいのか。」と不安に思う人もいますよね。
結論、転職自体は難しくありませんが、給料は下がる可能性は否めません。
公務員から民間への転職は難しくはない
公務員から民間企業への転職は、難しくはありません。
業種や職種が変わる転職のことを、一般的に「越境転職」と呼びますが、転職者の過半数がこれに当たるからです。(62.5%が異業種へ転職 職種の“越境”最多は営業職/Eightユーザー調査)
公務員だけの珍しい転職方法ではないということですね。
また、これまでの説明のとおり、あくまでもスキルは市場価値の構成要素の一部です。公務員に対するネガティブイメージも、公務員全体に対するイメージであってあなた個人に対する評価ではありません。
スキル以外でのアピールポイントや、マイナスイメージを払しょくする方法を知ることで、公務員でも民間のビジネスマンと同じ土俵に立つことができます。(記事作成中)
ただし給料は下がる可能性は否めません。しかし・・・?
公務員からの転職は難しくはないものの、年収が下がる可能性は少なからずあります。
公務員時代にやってきたのはバックオフィス系の業務だからです。求人情報を見ても分かるとおり、事務職の年収相場はそう高くありません。
また、「じゃあゼロから営業職としてスタートします!」といっても、営業経験のある人とそうでない人と比べると、同じ給料になる可能性は低いでしょう。

実際、私は未経験でIT系コンサルティングファームに転職しました。
公務員時代の年収より上がったものの、当時29歳の私と、数ヶ月後に中途で入社した26歳の後輩(元SE)と比べると、私の年収の方が100万円くらい低かったです…。
とはいえ、2年目となった今では、年収は公務員時代の約1.5倍。年収1000万円台も射程圏内です。
転職により一時的に年収が下がる可能性は否めないものの、民間企業の方が昇給額の幅が大きいため、自分次第でなんとかなる、というのがリアルな実情です。
公務員から民間に転職して後悔してしまう人の特徴
公務員から転職した後に「やっぱり辞めなきゃよかった」と後悔するかどうかは、転職によってあなたの目的を達成できるのか?という点がポイントになるでしょう。
具体的には、
- なぜ公務員を辞めたいのか?(給料・成長・メンタル・残業・人間関係)
- リスク(給与ダウン等)は織り込み済みか?
- 本当にやりたいことは何か?
- 転職で叶えたいことは何か?
この回答の先に転職という選択肢があれば、後悔することは少ないのではないでしょうか。
例えば私の周りでも、

残業が多すぎてメンタルがやられそうになったから転職したのに、転職先でも残業が多くて辛い…。
新しい仕事に慣れなくて余計にメンタルが…。
という友人がいます。
公務員からとにかく抜け出したいのか、自分の時間を作れる仕事に就きたいのか、というように、転職の目的を見誤ってしまうと後悔してしまうかもしれません。
要は、転職の軸を決めることが重要ということです。軸の決め方については、こちらの記事で解説しています。(記事作成中)
公務員でも市場価値を高めて人生の選択肢を広げましょう

公務員時代、勤続10年の職員向け研修に参加した時、この10年間で得たスキルや成長したことは何か、というテーマでグループトークをしました。
グループ全員が「Excel関数」、「窓口対応で培ったコミュニケーション能力」、「ブラインドタッチ」とか言うんです。
10年の結果がそれだけ!!??とかなり驚きました。
未来に何があるのかは誰にもわかりません。公務員の年功序列や終身雇用は近いうちに崩壊すると言われているし、残業が多すぎてメンタル不調になったり、人間関係に限界がきたり。
来年も今と同じように働き続けられる保証なんてないんです。だからこそ、市場価値を高め、自分が仕事を選べるようになりましょう。
こちらの記事で、まずは自分自身の棚卸しを行い、自分だけの強みや本当にやりたいことの見つけ方を解説していますので、ぜひ併せてご覧ください。(記事作成中)
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